ハヤカワ版表紙 |
ニューヨークにある太陽系ナンバーワンの歓楽街〈娯楽の都〉にお忍びで休暇を楽しむカーティスとジョーン、それにオットー。
ぶらりと入ったサーカスで、カーティスは意外な人物が登場しているのを見つけます。
彼の名はウル・クォルン。
かつては優秀な科学者として名を馳せていましたが、恥知らずな実験を行ったことからついには刑務所に入れられた男です。
「ここまで落ちぶれてしまったか...」そう思ったカーティスですが、その隣ではオットーが彼の顔になにか引っかかるものを感じていました。
「いったい何だったか...前に奴を見たような気がする...」
それに前後して、“神秘の石”という宝石が奪われる事件が連続して発生しました。
“神秘の石”――伝説によれば、それは20万年も前にさかえた火星の古代王朝のもので、全部で7つあるとされています。
事件の後ろにはウル・クォルンの影が見え隠れします。
奴がその石を集めているとなれば、それは裏になにか隠れた目的があるに違いありません。
太陽系に散らばる7つの宝石を巡って、フューチャーメンとクォルン一味の戦いが始まります。
フューチャーメン最大のライバルである、ウル・クォルンの登場エピソードです。
カーティスに匹敵する頭脳と残虐さを持つ、文字通りの強敵です。
また、彼にからんでカーティスの生い立ちの話なども語られ、読みのがすことのできないエピソードです。
ストーリーとしても、エズラ指令の昔なじみの話や、CFを語る上で必ず登場する“歓楽の星”での一騎打ちのシーンなど、シリーズ屈指の作品であることは間違いありません。
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