アニメ版CFの脚本を手がけた辻真先さんの手記です。
特に巻末のアニメ年表は圧巻で、辻真先さんがいかに多くのアニメを手がけたかがわかります。
CFについては3ページほど振れられていて、現代の科学と矛盾の無いように書けという注文の難しさから「はっきりといって面白い出来にはならなかった」ことや、特番(宇宙船強奪団)では「宇宙を行く戦士の孤独感だけでも醸しだすことができないか...」と思ったが「成果があがらなかった」と書かれています。
その後「レンズマン」の脚本もご自分では満足でなかった様で、「スペオペだけは肌が合わないのか」とも。
私は、少なくとも特番については十分その意図が現れた出来になっていると思います。
ところで、氏は現在作家として活躍されているそうで、その著書を見てびっくり。家の本棚にも何冊かありました。
SFマガジンの1970年11月号に発表された漫画です。
かつての英雄キャプテン・フューチャーもすっかり年老いてキャプテン・パーストに。
サイモン・ライトは“半分死にかけた脳”、オットーとグラッグも老朽化でほとんどスクラップ状態。
そんなある時、銀河の大悪党グルグワイカーンが太陽系総攻撃を開始…というお話。
寡作にして熱狂的なファンを持つ漫画家、鶴田謙二氏による8ページのカラーコミックで、内容はCFのパロディーです。
鶴田謙二(Kenji Tsuruta)
同作品より
メアリーと
スミスと
パーキンス
同人誌「非売品」、画集「水素」他に収録
小型のブラックホール14号(通称「破壊王」)が天王星に近づきパニックを引き起こしていた!
メアリーとキャプテン・スミス(首だけ)、ロボットのパーキンスは破壊王がただのハリボテであることを見抜き、危機を救ったのだった。
というストーリー。
ちなみに、第二話はありません。
同人誌「非売品」はその名の通り『鶴田謙二作品全集』のおまけの非売品で、大変な高値で(一説によれば2冊で5万円とか)取引されています。
幸い現在は画集『水素』に収録されていますので、そちらで入手できます。
SFの主人公を題材としたポケットサイズのクイズブックです。 イラストは細野不二彦さんです。 題材の一つとしてCFがとりあげられていていましたので、一応あげておきます。 発行が古いので、題材が古い!CF以外をあげてみますと、
キンタス・ティール、生け捕りカーライル、マンス・エヴァラード、ストレーカー司令、リチャード・シートン、宇宙の戦士、エリオット・グローヴナー、ベネシュ博士、チェスター・ワウザー・チェスター4世、2001年宇宙の旅、トニイ、ジョン・アマルフィー、バービケーン、ジョングライムズ、ペリー・ローダン、ヴァージル・サムズ、デイビッド・イネス、ジョン・カーター、宇宙大作戦
パッケージと帯 |
それ以外のイラストも、とってもイイです。 キャラクタ、メカニック設定などはあまりに出来がいいので、「アニメ版銀乞をなぜ作らないー!」と怒りすら生まれてくるほど。 ところで「乞食」は放送禁止用語なのかな?と思っていたのですが、NHK放映の大元帥による「人間大学」で思いっきり「人間の乞食がロボットから施しをうけている〜」と言ってました。 (もちろん生放送ではないはず!)
ホーム社 版8巻表紙 |
1945年、火星の軌道上。
涙滴型宇宙船「星詠み号」を操るキャプテン・ロジャーは最大の危機を迎えていた。
宿敵「星界王」に愛する公女を人質にとられてしまったのだ。
なすすべもなく、その攻撃に身をさらす、ロジャー。
そして星界王の放つ、呪われた転移魔法により、ロジャーは魔法すら使えぬ辺境の宇宙へ飛ばされる。
「必ず、必ずもどるぞ!」
時は過ぎ、現代の日本。
ロジャーはその孫に「星詠み号」を託す。
さあ、冒険の再開だ!
CFファンの伊東岳彦が送る、最高のオマージュ。
どこから見てもコメット号の「星詠み号」を始め、脳だけになったロジャー、「たらい頭」のロボットなど、水野CFキャラのオン・パレードです。
(ちょっと、ジェイムスン教授も入っていますけど)
この作品は古くは角川より出版されていましたが、途中中断。
その後、講談社からあらためて1巻より発売され完結しました。