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CF世界の太陽系

太陽系について

 惑星間航行は確立され、太陽系全体をまとめるために太陽系政府が設立されています。 最初に惑星間航行をおこなったのが地球人であることから、公用語は地球語となっていますが、もちろん各惑星、各人種ごとに、それとは違った言葉を持っています。
太陽
CFの世界でも太陽は、高熱であることには変わりはありません。 各惑星を旅する場合、惑星の配置によっては太陽に近づくと、時間を節約できることが少なくありません。 しかしあまり近づくと、その熱によってやられてしまいます。 そこで、宇宙船には〈後光(ハロー)装置〉が搭載されて、熱線から宇宙船をまもる仕組みになっています。 〈後光〉は、熱線を遮断する振動波によって形成される一種のエネルギースクリーンです。

水星
1980年ゴーハム・ジョンソンによって到達されました。 水星はいつも太陽に同じ面を向けていて、その太陽側の面は〈昼の地帯〉その裏側は〈夜の地帯〉そしてその中間の〈たそがれ地帯〉の3つの地域はそれぞれ全く違った顔を持っています。 〈昼の地帯〉は太陽系中もっとも高温で、その温度は鉛の融点(320℃ほど)をはるかに上回ります。 水星で人間が生活可能なのは〈たそがれ地帯〉だけです。
 水星人は浅黒い肌の小型な体つきで褐色の大きな目を持っています。 とても血の気が多い性格として知られています。

実際の水星は、CFがかかれた後15年後の1965年に、わずかながら自転と公転にずれがある―太陽にたいしてわずかながら回転していることがわかりました。 しかしその表面の温度差は90Kから700Kと、たしかにものすごいです。 残念ながら今だ人間は到達できず、また水星人も見つかっておりません。

金星
1979年ゴーハム・ジョンソン。

地球
月、1971年ゴーハム・ジョンソン。

火星
1988年ゴーハム・ジョンソン。

木星
1988年ゴーハム・ジョンソン。 10個の衛星

土星
10個の衛星

天王星

海王星

冥王星
2002年ジャン・ウェンズィによって到達された冥王星は、その後、2011年から大がかりな植民計画がおこなわれました。 極寒の地のため、冥王星人はあつい毛皮に覆われた毛むくじゃらです。 衛星は、ケルベルス、ケイロン、スティックスの3つです。 ケルベルスは20万マイル(32万キロ)ほど離れたサフラン色の衛星で、そこには太陽系刑務所があます。 スティックスは一面海で覆われています(?)。

実際の冥王星(Pluto)については到達はおろか、観測機すら到達していませんので、まだほとんどデータがありません。 確認されている衛星はカロン(Charon)1つです。 観測機を送る計画があるそうですが、予算通過が微妙なところだそうで、これを逃すと次のチャンスは23世紀になってしまうそうなので、なんとか実現してほしいところです。

エーテル

 音は波で、空気の振動によって伝わります。 光が波であるのは数々の実験から間違いなさそうです。 それならば、光を伝えるなにかがあるはずです。 それがエーテルです。 遠くの星が真空の宇宙を越えて地球でも見えるのなら、真空の宇宙はエーテルで満たされているということになります。

 実際の世界においては、1881年に行われたマイソン・モーレーの実験で「エーテルは存在しない」という実験結果が出ました。 この実験の結果を理論付け、エーテルを理論で葬り去ったのがかのアインシュタインです。 CFが書かれた1940年には、すでにエーテルは否定されているか、もしくはかなり旗色が悪くなっていた時期でしょう。
 ところが、CFはもちろん、現在の最新のアニメにいたるまで「エーテルが実在する」という設定の作品は沢山あります。 『トップをねらえ』では高速で航行する宇宙船はエーテルで揺れていましたし、『アウトロースター』のイーサードライブというのもエーテルに関係があると思われます。 これらの裏にはエーテルを論理的に葬り去ったアインシュタインの相対性理論へのアンチテーゼとして登場させているふしがあります。 エーテルが実在する=相対性理論には間違いがあった。 あるいは、新たな物質が発見された=エーテルと名付けられた=さらに超越した理論が確立された、という図式です。 ご存じの通り、宇宙をまたにかけた冒険活劇を作る際には、相対性理論は目の上のタンコブになりがちです。 エーテルには「夢なら面白い方がいい」という思いが込められているのです。

 最後に余談ですが、インターネットを形作る単線のネットワークは「イーサネット(ether net)」と言われますが、このイーサはエーテルの英語読みに他なりません。 このページは、エーテルを伝わってあなたに届けられているのです!