
「私は今、旅をしています」という書籍をみつけて衝動買い。やっぱり、リアル本屋でないと、こういう出会いはない。

帯にあるように、風景写真を加工した背景にキャラクタを重ねた感じのコミック&イラスト集という感じ。ほとんど写真そのままを使っていたり、写真の雰囲気がなくなるまでレタッチしてたり,すっかり書き直してたりと、質感は様々。全体としては、新海誠的な「本物よりも数倍美しい」風景。
この本は、ちょっととって付けた的な設定もあって、謎のぬいぐるみ的キャラクタ軍団が、女子高生に「指令どおりに旅をしろ」と唐突に命令、「旅すきだから」と従って行動するというもの。この無理やりな設定、自分的にはすごくツボというか、思い当たるものがあった。
昔(10年上昔かな)、仮想の存在が日本中を電車旅行して、旅先のレポートを上げてくるというアプリを思いついて、作って試してたことがある。
UIは「今私はXXにいます」「どこに行きますか?」と聞いてくるテキストボックスに行先(駅)を入力するだけのシンプルなもの。Yahoo!の行先案内をその時の時間と場所で実行して、その経路どおりに、リアルタイムで移動しはじめる。移動中はYahoo!地図をスクレイピングして、全国の駅の緯度経度を当時発売されてたWin版ゼンリンの全国のデータを解析、駅の緯度経度データ抜き出しコンバーター書いてリアルタイムに地図上を移動表示。
ブラウザを閉じてても、駅に着くと「XXに到着しました」とGoogleの検索で一番トップに出てきた駅画像をペーストしてメールで送ってくる。
「XX線に乗りました」
「もう電車がありません」
「やっとXXに着きました」
そんな短いメールが時々届く。旅好きな友人が勝手にメールを送ってくる的な。
気の向くまま、北海道稚内から指宿まで(普通車限定で移動させてました)2日もかかって移動させたり、自分のいる場所に呼びつけたり、こんな単純なアプリでもけっこう楽しめた。
この書籍を見て、そして、Stable Diffusionを触りながら、今ならもっと面白いものが作れそうだと思った。
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