20001年3月21日よりNHK BS2で再放送が開始されました。 放送は毎週水曜日の18:00〜です。 日本ではアニメCFはビデオやLD,DVDなどは発売されていませんから、これが唯一のCFを見る方法です。 20年ぶりについに実現した再放送。 これは見逃すわけにはいきません!
第2回までに気づいたことですが、オープニングが本放送と微妙に違っています。 あれこれで紹介した通り、オープニングナレーションは2バージョンあり、第1回からしばらくは「銀河系最大の科学者」バージョンだったはずですが、今回の再放送は「宇宙最大の科学者」バージョンになっています。 本編については音声も本放送から変更された様子はありませんでした。 そのほかに気づいたところは、次回予告が抜けています。 本放送では本編の後にオープニング曲(ボーカルなし)をバックに、次回予告が入っていました。 まあ、再放送で次回予告がなくなってしまうのはよくある話です。
参考リンク:
→NHK BSアニメわーるど
→1週間の番組表
→Captain Future a Bulletin Board
アニメ版CFは、1978年末〜79年年末にかけて(火曜19:30〜)NHKから放映されました。 製作は東映動画です。 当時NHKでは、この時間帯に『未来少年コナン』、『ニルスの不思議な冒険』、『太陽の子エステバン』など良質なアニメをたくさん放映しています。
原作では舞台は主に太陽系で、各惑星、そして衛星には異星人が居るという設定でした。
数々の探査機によって、太陽系の各惑星の写真やデータが集められた今日では、この設定はいささか古い印象を拭い切れません。
さらに、アニメ版CFの脚本を手がけた辻真先さんの手記、
「TVアニメ青春記」
によれば、NHKからのアニメということで、現代の科学と矛盾の無いように書けという注文があったそうです。
これはかなりの難題だったと想像されます。
そこでアニメ版では舞台が銀河系全体に広がりました。
これにより必然的に、超光速航行が日常的に行われているという設定になっています。
放映順 | 再放送 (18:00〜) | タイトル | 原作 |
---|---|---|---|
1(1978/11/07) | 2001/03/21 | 宇宙帝王現わる | 恐怖の宇宙帝王 |
2 | 2001/03/28 | 炎の海の牢獄 | |
3 | 2001/04/05 | 天翔ける砦の奇蹟 | |
4 | 2001/04/11 | 衛星ヌーンの決戦 | |
5 | 2001/04/18 | SOS1億年前 | 時のロスト・ワールド |
6 | 2001/04/25 | 聖なる星クウムの謎 | |
7 | 2001/05/02 | 太陽系創世記 | |
8 | 2001/05/09 | 遥かなり50億年の旅 | |
スペシャル枠 (1978/12/31) |
2001/3/29 10:06.15 〜11:05.20 |
光と闇の彼方へ | 謎の宇宙船強奪団 |
華麗なる太陽系レース | |||
9 | 2001/05/16 | 破壊王(レッカー)の陰謀 | 挑戦!嵐の海底都市 |
10 | 2001/05/23 | 海底の罠 | |
11 | 2001/06/06 | 戦慄の海悪魔(シーデビル) | |
12 | 2001/06/13 | 破壊王(レッカー)の謎 | |
13 | 2001/06/20 | 惑星に空気がなくなるとき | 輝く星々の彼方へ! |
14 | 2001/06/27 | 悲劇の暗黒星 | |
15 | 2001/07/04 | 見張りの掟 | |
16 | 2001/07/25 | 甦える惑星 | |
17 | 2001/08/01 | ウル・クォルンの挑戦 | 透明惑星危機一髪! |
18 | 2001/08/15 | 暗闇族のすむ地底 | |
19 | 2001/08/22 | 惑星ただ一人 | |
20 | 2001/08/29 | 透明惑星の幻人間 | |
21 | 2001/09/05 | 銀河に眠る神秘の石 | 太陽系七つの秘宝 |
22 | 2001/09/12 | 銀河サーカスの死闘! | |
23 | 2001/09/19 | キャプテン・フューチャー死す! | |
24 | 2001/09/26 | 未知のミクロ宇宙 | |
25 | 2001/10/03 | 渦巻く墓標 | 暗黒星大接近! |
26 | 2001/10/10 | 吠える大永流 | |
27 | 2001/10/17 | 怪獣狩人(ビブルハンター)は語る | |
28 | 2001/10/24 | 幻の星幻の文明 | |
29 | 2001/10/31 | 囚人船ハイジャックさる! | 宇宙囚人船の反乱 |
30 | 2001/11/7 | 銀河からの大脱走 | |
31 | 2001/11/14 | ゼロからの出発 | |
32 | 2001/11/28 | 星くずのスペースマン | |
33 | 2001/12/5 | キャプテンフューチャー募集! | 魔法の月の決闘 |
34 | 2001/12/12 | 恐怖のスペースロケーション | |
35 | 2001/12/19 | 幻影の惑星 | |
36 | 2001/12/26 | 放たれた最終兵器 | |
37 | 2002/1/9 | 消えた宇宙船 | 彗星王の陰謀 |
38 | 2002/1/16 | 彗星の支配者 | |
39 | 2002/1/23 | アルルスの正体 | |
40 | 2002/2/6 | 悪夢の世界・四次元 | |
41 | 2002/2/13 | 不死密売シンジゲート | 脅威!不死密売団 |
42 | 2002/2/20 | 不死帝王の挑戦 | |
43 | 2002/2/27 | 生と死の幻影 | |
44 | 2002/3/6 | 永遠の都の決斗 | |
45 | 2002/3/13 | よみがえれ伝説の英雄 | 惑星タラスト救出せよ! |
46 | グラッグ奪回作戦 | ||
47 | ひとりぼっちの地獄刑 | ||
48 | 英雄カフールの謎 | ||
50 | 宇宙遺跡の謎 | 人工進化の秘密! | |
47 | 生と死の幻影 | ||
51 | 半獣人の謎 | ||
52(1979/12/18) | 死都の対決 |
オープニング及びエンディングクレジットからの抜粋です。
製作:今田智憲
企画:田宮武、栗山富郎
原作:エドモンド・ハミルトン(翻訳:野田昌宏)
アレンジメンツ:スコットメレディス
タイトル・モリエージェンシー
音楽:大野雄二
チーフディレクター勝間田具治
製作担当:吉岡修、武田寛
脚本:辻真先
キャプテン・フューチャー:広川太一郎
ナレーター:神太郎
サイモン教授:川久保潔
オットー:野田圭一
グラッグ:緒方賢一
ケン・スコット:井上和彦
CFのアニメは海外でも放送されています。
海外のアニメCFサイトがいくつもあることから、人気もあったのではないかと思われます。
さて、日本ではビデオ化はおろか再放送すらされていない不遇のアニメCFですが、フランスではビデオとDVDが発売されています。
フランスのテレビはPALという方式を採用しており、日本のテレビ(NTSC)とは互換がありません。
ビデオは日本と同じVHS方式なのですが、これを日本のビデオやテレビは再生できないのです。
もしこれを見るためにはPAL方式をNTSC方式に変換できるような特殊な装置が必要です。
DVDについても同様で、フランスDVDを日本のDVDプレーヤーで再生することはできません。
しかし、パソコンで動くDVDプレーヤの中にはPAL方式のソフトも再生することができるものがあります。
今回、DVDを2つ輸入してみました。あまり聞いたことのない会社を使ってしまったので、商品到着まで2ヶ月もかかっています。
調べてみると、AMAZON.COMのフランスページなどでも扱っている様です。
パッケージ |
パッケージ |
フランス版DVDについては、さらに詳しいページを用意いたしましたので、併せてご覧ください。
2001年4月現在、CFは日本ではソフト販売されていません。
これからもし、商品として発売されることがあるとすれば、おそらくDVDでということになるでしょう。
DVDでは古いアニメソフトもどんどん発売されていますから、決して、あり得ない話ではないと思います。
現在、たのみこむというページで、
陣太鼓さんという方が、CFのDVD化の提案をされています。
これにみんなで投票して、DVD化を後押しするのもいいかもしれません。
また、東映ビデオにて「DVD化希望アンケート大作戦」という企画が進行中です。 アニメCFの版権は東映にあるとのことですから、ここのほうが近道かもしれません。
→「たのむみこむ」の投票はこちらから
→東映の投票はこちらから (現在、投票は終了しています)
時は未来、ところは宇宙。
光すらゆがむ果てしなき宇宙の海へ、愛機コメットを駆るこの男。
銀河系最大の科学者であり冒険家、カーティス・ニュートン。
…だが人は彼をキャプテン・フューチャーと呼ぶ。
時は未来、ところは宇宙。
光すらゆがむ果てしなき宇宙へ、愛機コメットを駆るこの男。
宇宙最大の科学者であり冒険家、カーティス・ニュートン。
…だが人は彼をキャプテン・フューチャーと呼ぶ。
今日、私は自分のSFに関する映像権をすべて古矢に押さえられているが、これはある日、ブラックジャックですッてんてんに負け込んだ私が抵当として差し出したためだという事になっているが
…
経緯についてはともかくとして、映像権が野田さんにないのはどうも事実の様です。
追記:中谷さんとおっしゃる方から、以下のようなお便りをいただきました。
初めまして。
宇宙軍のホームページからリンクを使ってやってきました、中谷と申します。
キャプテンフューチャーのアニメが再放送されない件について、うろ覚えですが過去に聞いた話をここに書き込みます。
これは、以前NODAクルゼというコンベンションを開く際に、キャプテンフューチャーのアニメを上映できないかと調べた時の事です。
キャプテンフューチャーの版権等はNHKではなく、制作元の東映にあり、フィルム等はそちらで管理されているそうです。
上映会などに使用するためのダビングサービスがあるそうですが、30分1本2万円という話でした。
現在もこの価格でダビングサービスをしているかどうかは不明ですが...。
ゆえに、再放送されないと聞きました。
5・6年前の話です。
当時、このダビングサービスを利用して上映会を企画として行うかどうか話をした覚えがありますが、予算がないため流れ、代わりに野田先生の方からNASA関連等のVTRを貸していただいたと記憶しております。
情報としてお役に立てば幸いですが、ダビングサービスに関する部分は一度東映にご確認なさった方が確実かと思います。